2000年にPlaystation1でリリースされたF1シミュレーションゲーム、「F1 2000」
「F1 2000」は、エレクトロニック・アーツ(EA Sports)が販売を手がけ、PC・PlayStation向けに2000年にリリースされたF1シミュレーションゲームです。開発には、後の「rFactor」などリアル系レースゲームで名を馳せるImage Space Incorporatedが関わっており、物理演算や挙動のリアリティが特に重視されました。
本作はFIA(国際自動車連盟)の公式ライセンスを取得しており、2000年シーズンのF1チームとドライバー、サーキットを忠実に再現。ライセンスゲームとしての完成度は当時のF1ファンから高く評価されました。
・対応マシンとコース数「F1 2000」には、2000年F1世界選手権に参加していた11チーム・22名の実名ドライバーが登場します。フェラーリ(ミハエル・シューマッハ、ルーベンス・バリチェロ)やマクラーレン(ミカ・ハッキネン、デビッド・クルサード)などのトップチームのマシン性能も差別化されており、プレイに戦略性をもたらしています。
コースは全17戦を網羅。オーストラリア・メルボルンから開幕し、日本・鈴鹿でシーズンが締めくくられる流れもリアルに反映されています。サーキットの高低差やコーナー形状なども当時の技術水準で再現され、単なるアーケードレーサーではない奥深さが光ります。
・リアルな挙動とFIA公認の魅力「F1 2000」の最大の特徴は、ドライビング挙動のリアルさです。特にPS1版では限られた演算能力ながら、ブレーキング時の荷重移動やオーバーステア・アンダーステアの感覚がしっかり表現されています。また、マシンダメージやタイヤ摩耗、天候による路面変化なども含まれており、長丁場のレースでは戦略性も求められます。
さらに、実在するF1チームのロゴやカラーリングが正確に描かれていることも、F1ファンにとっては大きな魅力です。現実に近い緊張感の中でF1の世界を体験できる、数少ないPS1ソフトのひとつと言えるでしょう。
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